業界歴30年のテレビ番組ディレクターが教える動画制作の企画の立て方 動画制作に大切な企画立案

動画制作の企画を考える理由

皆さんは、動画制作の企画を考えたことがありますか?動画制作に関して、昔は一部の業者しか動画制作に携わることはなかったですが、最近では、誰でも動画制作をする時代になりました。その理由はSNSの普及です。YouTubeをはじめ、Instagram、TikTokなど、誰もが動画を制作し、投稿しています。しかしながら、毎回ネタを考えるのは大変ですし、ネタを考えずに行き当たりばったりだと、うまく作ることができなかったりします。ではどうやったら「良い」動画を制作できるのでしょうか。

私が考える理由はたった一つ、動画の「企画」を考えることです。動画の「企画」とは「ネタ」であり、その動画の「テーマ」でもあります。これを考えることで、その先のシナリオ(ストーリー)を考えるヒントになります。またその動画の「企画」が面白いか、興味深いかで、うまくいくかが決まってきます。ぜひ企画をしっかり考えてから動画制作をしましょう。

動画を見てもらう視聴者のターゲットを決める

動画の企画の重要性について説明しましたが、次に考えるのは、動画を見てくれる視聴者のターゲットです。自分が製作する動画を誰に見て欲しいのかを念頭に置いて、動画の企画を考えると、より多くの人に見てもらえるような企画になります。動画を見てくれる視聴者のターゲットを決める上では、動画を作る目的をはっきりさせないとなりません。多くの人に見てもらいたいといっても、万人受けする動画を作るのは、プロでも難しいです。ざっくり、子ども向け、自分と同世代向け、高齢者向け。または、プロモーションの動画であれば、そのプロモーション動画を見てほしい世代がターゲットです。その人たちに興味のあることでなければ、多くの人に見てもらえません。ぜひ、自分のターゲットを決めて、その人たちが興味のあることを動画の企画にしましょう。

動画の企画を立てるコツ

動画の企画の重要性がわかったら、次は実際に動画の企画を考えます。しかし、動画の企画といっても、動画の企画書を作成するわけではありません。動画の企画とは、アイデアです。それは、わかりやすいものでなければなりません。ぜひ、自分が作りたい動画を20文字ぐらいで表現しましょう。例えば「1ヶ月で3キロ痩せた!1分でできるダイエット体操」とか「1日3食わずかワンコインでできる食事レシピ」とかです。なるべくシンプルな動画の企画が良いです。また見る人が興味を持ちそうな動画の内容が良いです。一方、あまりにもテーマが絞りきれていない動画の企画は面白くならないです。例えば「私のプライベート旅行」とか、「ある休日のモーニングルーティン」などです。私のプライベート旅行では、どこに行くのか、何が目的なのか、私は誰なのかがわからないと、あまり興味を持てないと思います。ある休日のモーニングルーティンも同様で、誰のモーニングルーティンなのかがわからないと、興味を持てないと思います。興味を持ってくれそうな動画の企画でシンプルな動画の企画を考えましょう。

制作した動画をどの媒体で公開するか決める

動画を公開する媒体とは、SNSでは、YouTube、Instagramのストーリーやリール、TikTokなどがあります。YouTubeは比較的長めの動画が多いです。YouTubeショートもありますが、2分以上の動画をイメージしているのであれば、YouTubeがいいでしょう。Instagramはプロモーションの動画を投稿するに適していると思います。何かのプロモーション用に動画を作るのであれば、Instagramに投稿すると、その効果を発揮する確率が上がります。娯楽としての動画コンテンツであれば、TikTokが適しているかもしれません。また若い世代は、TikTokをよく視聴しているので、若い世代向けの短い動画であれば、TikTokが良いかもしれません。ただし、長い動画であればあるほど、動画のストーリーが重要です。しっかりと、動画のストーリーを考えてから動画作りを行った方が良いです。もしわからないところがあれば、いつでもお問い合わせください。

執筆者プロフィール

小笠原剛。日本テレビ系の番組制作会社に勤務。日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。アメリカで3年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。ご質問などは、公式LINEより、お気軽にメッセージをお送りください。

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