１、何を準備していけば良いのか
前回、YouTubeの運用を継続させるには、準備が必要だという話をしましたが、
具体的にどんな準備が必要なのかを説明していきます。
まず考えなければならないのは、その目的です。
例えば・・・
①自分の活動を多くの人に知ってもらいたいという人
②自分のビジネスのプロモーションとしてYouTubeを活用したい人
③YouTuberとして収益化を目指す人
自分の活動を多くの人に知ってもらいたい人は、ネタが切れることはありませんから、
YouTubeの動画をどうやって効率よく制作していくかが重要です。
投稿頻度や再生回数が重要なわけではありませんが、継続して投稿をしていかないと、より多くの人に見てもらえません。
つまりこのパターンの人は、効率よく動画を制作することを学習していけば、理論上は継続していくことができます。
プロモーションとしてYouTubeを活用したい人は、
具体的にビジネスの何をプロモーションするのか、また動画自体のクオリティーも上げていかなければなりません。
わかりやすく言えば、自社のプロモーションビデオを毎回YouTubeに投稿する、みたいなものです。
しかしだからと言って、トヨタイムズのように潤沢に予算があるわけではないし、
外注したり、専用のスタッフを雇ったりすることができるわけでもありません。
もし自分だけで作業をする場合は、作業時間、クオリティーを天秤にかけながら、
動画を投稿し続けなければなりません。
そこを自覚することが大切です。
YouTuberになりたい人は、自分の自由になる時間、全てをかけて、動画制作に力を注がないと、
目指すYouTuberにはなれないでしょう。
なぜなら、多くの成功したYouTuberはそこまでやって今の地位を獲得したからです。
まず、その覚悟が必要です。
覚悟を固めたら、あとはやるのみですが、
少なくとも1年以上は続ける強い意志を持たないと良い結果は得られないです。
２、YouTubeを始める上でまず考えること
YouTubeを始める上でまずやることは以下の3つです。
①投稿ペースを考える
②ネタを考えてみる
③作業時間をどれだけ確保できるか考えてみる
投稿ペースに関しては、
特にYouTuberを目指す人は、週2本の投稿を目指して行った方が良いし、
プロモーションとして考えるにしても、週1本の投稿はできた方が良いです。
そのペースで動画を投稿するには、少なくとも３ヶ月前からネタを考えて準備をしていくことが必要になってきます。
なぜなら、思いついたネタが全て、動画として完成していくかというとそんなことはなくて、
撮影してみたらボツになったとか、編集してみたらうまくつながらないとか、
どうしても作品として完成させられない場合が出てくるからです。
また、ストックを持っておかないと、いざ運用を始めた時に、
仕事が忙しくなったり、体調を崩したりして、予定していた作業時間を確保できなくなる場合もあります。
そして試しに1本作ってみることです。
撮影に要した時間、編集に要した時間など、試しに1本作ることで、実作業の時間が見えてきます。
そこまで準備した上で、いざ本番です。
３、そのほかに準備した方が良いこと
最後に、ここまで準備できたら最高というポイントを3つ紹介します。
①協力者の確保
②機材の準備
③しっかりとしたシナリオ
YouTubeの動画作りは一言で言うと大変です。
編集作業は、かなり時間もかかるし、
撮影は、一人で全部やろうとすると限界があります。
それを緩和するためにも、協力者の存在は欠かせません。
もし、自分がやろうとしていることに興味を持って手伝ってくれる家族や友人がいたら、ぜひ協力してもらいましょう。
協力者がいるだけで、作業が楽になるし、モチベーション維持にも繋がっていきます。
時には、良きアドバイスをしてくれるかもしれません。
協力者と一緒に励まし合いながら、良いチャンネルを目指すのは非常に良い方法です。
また機材に関しては、基本的に新しく買う必要はありませんが、
あると良い機材４点セットというのがあります。
カメラ、三脚、マイク、照明です。
カメラは、スマホで全然構いません。三脚は、自撮り棒で代用できる場合もあります。
マイクは、自分の声を動画で使用したいのであれば、あった方が良いです。
室内で撮影する場合や顔が影になってしまう場所、商品を撮影する場合は照明があった方が良いです。
いずれもAmazonで買えば数百円から数千円です。
最後にシナリオの作成です。
これは、また次回以降詳しく説明しますが、
動画は思いつきで撮影しても、編集でうまくいくかというとそうはなりません。
しっかりとシナリオを考えて撮影しないとうまくいかないのです。
ですので、このシナリオの準備はしっかりして欲しいです。
ただ、結局は、継続できる一番の要因は、動画の投稿を「楽しめるかどうか」です。
ぜひYouTubeを始めるのであれば、動画投稿を楽しみながら作業して欲しいです。
何か作業のみになってしまうと、続けるのが苦しくなりますので、ぜひ楽しみを見つけてください。
執筆者プロフィール
小笠原剛
日本テレビ系の番組制作会社に勤務。
日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。
アメリカで３年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。
帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。
2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。
2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。
2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。
ご質問などは、公式LINEより、お気軽にメッセージをお送りください。
