業界歴30年のテレビ番組ディレクターが教える動画制作のシナリオの作り方 動画制作に大切なシナリオ

シナリオとは何

シナリオは、台本とも言いますが、動画制作にとってなくてはならないものです。シナリオをしっかり作成しておかないと、まとまりのない、ストーリーのない動画になってしまいます。これには2つの意味があります。1つ目は、シナリオを作成することで、自分の作りたい動画の中身を固めることです。そもそも企画段階では、ふわっとしたものが多く、実際のところ、どういう内容に仕上げられるのかが、まだわかりません。内容を固める作業として、シナリオ作成が重要なのです。もう一つの意味は、シナリオを作成することで、自分以外の人にその内容を明らかにし、理解してもらうということです。独りよがりな、自己中心的な動画は、あまり視聴者の共感を得られません。視聴者の共感を得ないと多くの人に見てもらえませんから、多くの人に内容を理解してもらうためにも、シナリオ作成が必要です。

動画制作で必要なシナリオとは

動画制作にとって、シナリオを作成する上でやらなければならないのは、大きく2つが挙げられます。一つは、動画の中にどういうシーンを入れるのか、入れたいのかを明らかにすることです。その作業をすることで、撮影の項目、撮影すべき内容がはっきりとしてきます。そこをはっきりさせておかないと、いざ撮影の時にどんなシーンが必要なのか、どんなシーンを撮影すべきなのかがわからなくなってしまいます。撮影項目を整理するために、シナリオを作る必要があります。もう一つは、そのシーンで何を伝えるのか、これは、難しくいえば、何を伝えるかですが、簡単にいえば、ナレーションやテロップ文字で情報を伝えるのか、インタビューなどの映像をそのまま見せることで伝えるのか、そこを整理することです。

具体的に何を書けばいいのか

では具体的に何を書いていけばいいのかというと、撮影項目、または撮影シーンを箇条書きにする。例えば、会社の紹介であれば、会社の外観、会社の入り口、社員が働いているフロアー、会議室、社長室などです。もう一つ必要なのが、ナレーションやテロップ情報です。例えば、先ほどの会社の紹介であれば、テロップなら株式会社〇〇、社員100名、社長〇〇など、ナレーションなら、東京銀座に本社を構える株式会社〇〇などです。この内容を精査することによって、動画の骨格ができてくるとともに、何を伝えるつもりで、この動画を作成するのか、その目的がはっきりしてくるはずです。この作業こそが動画を制作する上では、非常に重要な要素となります。もしわからないところがあれば、いつでもお問い合わせください。

執筆者プロフィール

小笠原剛。日本テレビ系の番組制作会社に勤務。日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。アメリカで3年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。ご質問などは、公式LINEより、お気軽にメッセージをお送りください。

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