旅行系動画の考え方 その1

今回は、旅行系動画の作り方について詳しく説明していきます。

旅行系動画は、簡単そうに見えて意外に難しいし、継続するのが大変です。
まず難しい理由について説明すると、

何を撮影するかを決めないと、旅行の魅力が伝わらない
きちんと撮影しないと、その雰囲気が伝わらない
テンポよく編集しないと、飽きられてしまう

1つ目の何を撮影するか決めることは、
非常に重要で、なんとなく旅行の工程を撮影して、編集してみせるだけでは、
面白みのないコンテンツになってしまいます。

誰でも旅行に行くときは目的があるはずです。
美味しいものを食べたいとか、綺麗な景色を見たいとか、ホテルでゆっくりくつろぎたいとかなどです。

なので、旅行系動画を制作する時もテーマが大切になってくるというわけです。

次にきちんと撮影しないと雰囲気が伝わらないというのは、
例えば、料理であれば、美味しそうに撮影しなければなりません。

なんとなく出てきたメニューを映すだけでは、視聴者に良い反応は得られません。

撮影の仕方を工夫するとか、1品1品丁寧に紹介するとかです。

また、旅行の目的地の魅力を紹介するにしても、何が良かったのかがわかる映像を入れておかないと、
ただその観光地に行きました・・・だけでは、視聴者にその魅力が伝わらないと思います。

最後のテンポよく編集するですが、撮影するにしても、
旅行の間中ずっとカメラを持って撮影したのでは、旅行を純粋に楽しむことができませんが、
撮影した素材データを全部使うわけではありません。

一方、何時間もの長編動画になってしまうと、視聴者は途中で飽きてしまいます。
旅行の工程というかテーマに沿ったシーンをテンポよく編集することが必要になってくるのです。

では、どういう風に作るのがベストなのかというと、企画をしっかり立ててから撮影に臨むことです。
そこでのポイントは3つです。

思いつきではなく計画的に
テーマを絞る
魅力をきちんと伝える

まず、最初のポイントですが「企画の考え方は、思いつきではなく計画的に」です。

普段目にしている旅行系YouTuberの動画は、さも思いつきで旅行に行って、
普通に旅行を楽しんでいるように見えていると思いますが、それは大きな間違いで、
実はすごく考えられて企画し、撮影し、編集しているのです。

なぜなら、普段旅行に行った時、本当に良い景色や、美味しい料理は、撮影し忘れたり、
料理を食べている自分はとっても、美味しい料理の一部始終を写真や動画にきちんと記録している人はいないと思います。

つまり、「これを撮影しよう」と、強い意志を持って、動画を撮影しないと、上手く撮れないし、狙い通りに撮れないわけです。
ですので、何を撮影するかは事前に決めておく必要があります。

次にテーマを絞らなければなりません。

単純にいうと、食事なのか、観光地なのか、ホテルなのかです。

もちろん、ご自身がそのキャラクターを生かして、面白おかしく道中を紹介できるのであれば、
その旅行自体を企画として考えることもできますが、これはなかなか難しいです。

最後に魅力をしっかり伝えること。

これは非常に重要なことで、自分が楽しかったというのを見せても、視聴者にはあまり伝わりません。

重要なのは、視聴者に伝わるようにその魅力を紹介することです。

映像で見せるという考え方もあるし、情報で見せるという考え方もあります。
そこは、よーく他の人の動画で研究して、自分の伝えたい魅力のポイントをしっかり絞ってください。

企画を考える上で一番重要なのは・・・旅行の疑似体験ができるかどうかです。

見ている視聴者さんを楽しませる、そういう企画を考えてみてください。

執筆者プロフィール

小笠原剛

小笠原剛

日本テレビ系の番組制作会社に勤務。
日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。

アメリカで3年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。

帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。
2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。

2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。

2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。

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