
サービス業と一言で言っても、さまざまな業種があると思いますが、
今回紹介したいのは、「商品のモノ」がない場合にどうやって、映像化するのか、
その企画立案から、台本作成、編集までを説明していきます。
「モノ」がない場合、まず、映像化する対象を考えます。
比較的簡単にやりやすいのは以下の3つです。
1、サービスの内容
2、サービスをする社員
3、サービスを受けるお客様
サービスの内容とは、例えば、車の修理工場だったら、「うちはこういう風に修理するんですよ」と、修理している様子を撮影・編集して動画にする場合が一般的です。
その場合、どういうシーンがあれば、サービスの内容が説明できるかを整理するのが台本作成です。
そして、実際に作業しているシーンを撮影、そして、最大限、みやすい長さに調整するのが編集です。

続いて、サービスをする社員がテーマであれば、その社員が仕事をしている様子、インタビューなどを撮影・編集します。
この場合のポイントは、社員の仕事をしている様子をずっと撮影するのではなく、どの仕事の時に撮影するのかを決めることです。
例えば、介護サービスであれば、介護士さんが、どんな仕事をしているのか、ハイライトで見せるやり方もありますが、より、介護士の仕事を理解してほしいのであれば、実際に訪問介護をしている様子、デイケアセンターで、利用者と話している様子を中心に撮影した方が、介護士の人となりが伝わりやすいはずです。
インタビューの質問も、動画の目的に合わせた質問をする必要があります。
採用動画であれば、仕事の内容とか、実際やってみていいこと悪いこと、みたいな質問を中心に聞いた方がいいでしょう。
また、利用者募集であれば、利用者に対する思いなどを中心に質問するのが良いのかもしれません。

最後に、サービスを受けるお客様がテーマであれば、基本的には、お客様の声をインタビューするか、
サービスを受けている様子を撮影して、編集します。
このお客様というのは、視聴者の立場からすると、
非常に良いテーマですが、協力してくれるお客様探しというのが、大変です。
日頃から、「YouTubeやっています!」とか「Instagramのリール動画投稿をしています!」とか、
アピールをしておいた方が良いでしょう。
では映像化しにくい場合はどうすればいいのか?
それは、その企画をやらないことです。
映像化しにくいものを無理に企画にしても、苦労するだけですし、
それを中途半端に制作することで、視聴者の心を掴めなければ意味がありません。
自分たちの都合で考えるのではなく、視聴者に興味を持ってもらうという観点で企画を考えていくと良いでしょう。

台本作成のポイントは、セリフ一言一言を考えるというよりも、以下の3つがポイントになります。
1、撮影シーンを整理する
2、全体のストーリーを整理する
3、自分以外のスタッフ、お客様に内容を理解してもらう
撮影シーンの整理は、余計なシーンを撮影しないようにするために非常に有効です。
事前に自分の頭の中で整理して、それを書き出しておくと良いです。
そして、書き出した撮影シーンをストーリーにするために順番に並べると、必要なシーンとそうでないシーンが整理されます。
このストーリー作りを事前に行うと、後々編集するとき、スムーズに作業ができます。
台本が完成したら、ほかのスタッフやもし、お客様に出演をお願いする場合は、撮影前に見てもらい、
今回制作する動画の意図ややりたいイメージを伝えて、理解してもらうことで、進行がスムーズに行きます。
ぜひやってみてください。