Vlog系YouTube 作り方のポイント その2

前回は、企画と台本作成について、説明しましたが、今回は、撮影と編集について詳しく説明していきます。
Vlogの場合、多くが自分を撮影していきますから、主に

1、自撮り棒を使ってカメラを動かしながら撮影
2、固定カメラを使って、定点で自分の動きを撮影

自撮り棒を使う場合は、主に

1、移動シーン(どこかへ移動する動きを表現したい時)
2、自分の周りにある何かを見せたい時(場所を紹介したい時)

1の場合、歩いている、乗り物に乗っているなどの移動を見せたい時です。
自分を映り込ませるパターンもあれば、移動の様子だけを撮影する場合もあります。

それは、自分がこのシーンを演出上、どうしたいかによって変わります。
撮影する前によく考えておいてください。

2の場合、自分が今どんな場所にいるのかを紹介するときです。
場所に自分がいるよという自分込みの映像でも、自分なしで、その場所のみを撮影するときでも使います。

固定カメラを使う場合は、主に自分の部屋で自分の生活を見せたい場合に使います。
ただ、この場合、固定カメラを置く場所をどうするか、にこだわりを持って、考えながら設置しなければなりません。
固定カメラを使うときは、三脚をうまく使ってください。

撮影をするときは、ちょっと長めに録画しておくと良いです。
編集するときに、あまりにも余白がないと、編集しにくい場合があります。
使うカットの3秒前から録画しておくと良いです。

それから、カメラで激しい動きをしてしまうと、視聴者がそれを見た時によってしまう場合がありますから、
そこも注意して、カメラを激しく動かさないように気をつけてください。

撮影が無事に終わったら編集です。編集のポイントは3つです。

1、撮影した素材を全部一度通してみてみる
2、編集したい順番に並べてみる
3、順番に並べた素材を通してみてみる

1番目は、単純に撮影に失敗していないかをチェックするイメージです。
もし失敗していたら使えませんから、編集ソフトで順番に並べる前にカットします。

2番目は、撮影した順番が編集(作品)の順番とは限りません。あくまで、作品として見せたい順番に並べてみます。

3番目は、ここが重要ですが、通しで自分が撮影した素材を見てみて、いるシーン、カットしてもいいシーンなど、
全体の流れを確認する作業を行います。

以上の3つを行った後で、細かく編集していきます。

1、全体の長さを決める(10分以内が理想)
2、テロップ(台本を作成するときに考えていたこと)を入れる
3、BGM、効果音を入れる

一通り作業が終わったら、もう一度自分が視聴者になったつもりで、視聴します。
ここで重要なのは「違和感」がないかどうかです。

Vlogの場合、あくまで「普通の生活」の一部としての動画ですから、
あまりにも生活感のないシーンや映像だと、視聴者が違和感を感じて、みるのをやめてしまいます。
そうならないように、チェックするのです。

それから、テロップは最小限の方がいいです。
あくまでVlogですから、テロップだらけの映像だと、生活感が感じられないような雰囲気になってしまいます。

BGMもにぎやかな曲よりは、ゆったりとしたヒーリング系とか、癒し系の曲の方がいいと思います。
効果音は最低限で、使わなくてもいいぐらいです。
とにかく、自然な生活に見えるように、うまく編集してみてください。

執筆者プロフィール

小笠原剛

小笠原剛

日本テレビ系の番組制作会社に勤務。
日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。

アメリカで3年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。

帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。
2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。

2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。

2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。

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