塾のプロモーション動画でちょっとした個性を出すコツ

塾の講師の方や家庭教師の方などは、自分、もしくは自分が所属している塾などのプロモーションとして、
YouTubeやSNSに動画をアップしている人は多いと思います。

ただ、いわゆる教育系YouTuberとして専門的な知識を紹介するチャンネルがたくさんあり、差別化が難しいのが現実です。
そう言った中で、少し他とは違う何かを発信すると、いい意味で差別化になり、
興味を持ってくれる視聴者が増えるかもしれません。

そういうヒント、アイデアを紹介していきます。

あくまで個人のアイデアなので、中には面白くないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そういう方は、読み飛ばしていただいて結構です。思いついたのは以下の3つです。

1、普通は、ホワイトボードを使ってカメラに向かって説明するけど、
テレビ朝日の番組「しくじり先生」みたいに生徒役も登場して、適宜質問していく。

2、観客を入れて、講義にパフォーマンス色を出す。

3、「講義」というよりも「講師」にスポットを当てて、
毎日放送の番組「情熱大陸」みたいなドキュメンタリー作品に仕上げる。

ちょっとテレビ色が強い気もしますが、多分、そこまで難しくないです。
では、次に制作のポイントを紹介していきます。

1の場合、重要なのは、台本です。

先生の話は、台本化され、セリフもある程度決めていくと思いますが、
質問する生徒役も、きちんと台本を作成してやってみる。

最初は予定調和でも、最後に自由な質問時間を持つと、積極的に発言する生徒役が出てくるかもしれません。
要は「慣れ」と「経験」です。

1回目で完成を目指すのではなく、失敗しても何本か制作するにつれて、
改良すべき点が見つかって、どんどん改善されていくはずです。
あくまでプロではないわけですから、失敗して当たり前の精神で取り組んでみましょう。

2の場合、重要なのは、講師のパフォーマンス力です。

予備校の名物先生は、すでにそういうパフォーマンス力がありますよね。
ああいうパフォーマンスを、自分もやってみるということです。
これは、自分が憧れている講師の真似をすることから始めると良いでしょう。

後は、研究です。どういうパフォーマンスがお客さんの気を引けるのか、アーティストのライブや舞台など、
ステージで表現するプロのパフォーマンスを色々みてみると発見があるはずです。

3の場合、ポイントは、「視聴者に興味を持ってもらうために見せる物は何なのかを考える」 ことです。
例えば、

1、「教えるための準備」
2、「自分が勉強していること」
3、「仕事と息抜きの切り替え」

教えるための準備とは、資料作成とか、教科書や参考書のチェックなど、
具体的にどういうことをやっているのかをあえて、視聴者に紹介することです。

自分が勉強していることとは、その言葉通り、読書とか語学の勉強などですが、
具体的にどんな本を読んでいるのか、なぜこの本を選んだのかなど、講師自身の思考に迫るイメージです。

仕事と息抜きの切り替えとは、ズバリ「プライベート」の紹介、
全部披露することはないですが、生徒さんにも「息抜きのポイント」が伝わるようなシーンをイメージしています。

この企画の場合、撮影と編集が大変ですが、撮影は、自撮りだけでなく、
家族や友人、同僚などの協力があると、いいかもしれませんし、
編集に関しては、そこだけ外注するのも一つの方法です。

いずれにしても、再生回数を増やすという意味では、他社さんと同じようなことをやる方がいいのですが、
自分たちの個性を出していくと、「本当の」お客さんが獲得できるかもしれません。

もし、制作方法が難しいとか、もっと斬新な企画を考えてみたいなど、質問などあれば、いつでもご連絡ください。
また、一緒に企画を考えたり、制作のアドバイスなども行いますので、お気軽にどうぞ。

執筆者プロフィール

小笠原剛

小笠原剛

日本テレビ系の番組制作会社に勤務。
日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。

アメリカで3年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。

帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。
2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。

2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。

2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。

ご質問などは、公式LINEより、お気軽にメッセージをお送りください。

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