士業の方向け YouTubeチャンネルの作り方 その3

撮影編

今回は、士業の方向けの撮影についてです。
よくありがちな教育系YouTuberのパターンは2つです。

1、ホワイトボードに書くスタイル
2、パワーポイントを画面に出すタイプ

まずは、ホワイトボードに書くパターンから説明します。

ホワイトボードに書くパターンで必要なのは以下の4つです。

1、カメラ(スマートフォン)
2、三脚
3、マイク
4、照明(暗い場合)

カメラはスマートフォンで大丈夫です。
ただし、事前に自分がホワイトボードに記入する動き全体が、カメラの画角に入るかどうかをきちんとチェックしてください。

カメラの高さも調整が必要です。
ベストなのは、カメラのレンズと視線が同じ高さになることです。
カメラのレンズの方が低すぎると、視聴者を見下す風に見えますのでご注意ください。

三脚は、スマホ用の数千円の三脚でOK。

マイクは、スマホ用のマイク(ピンマイクと呼ばれる胸のあたりに着けるマイク)、照明はLEDライトを使用します。

前回のその2で台本作成について説明しましたが、台本は必須です。
その台本をカンニングペーパーとして、カメラの横に設置し、それを読む必要があるからです。

もちろん台本の内容を覚えられれば別ですが、
普通、覚えられないので、カンニングペーパーを作成し、それを読むのです。

ここで気をつけてほしいのは、カメラ目線です。

カンニングペーパーは、なるべくカメラの横で、カメラの側に設置してください。
そうでないと、目線がカンニングペーパーにいってしまい、後で見てみると、視線が動いているのがわかるからです。

それからもう一つ重要なのが、カット割。

これはどういうものかというと、台本のどこからどこまでを撮影するか、
また、どういう画角で撮影するかを決めるものです。

ホワイトボードに書くパターンの撮影の場合、もちろん、1回で一気に撮影するわけにはいきません。
自分ができる範囲で区切って行った方が撮影がスムーズです。

そのため、台本作成の時か、もしくは、撮影前に、どこまで撮影するかを考えて、 区切る場所ごとに撮影をしていきます。
ぜひ試してみてください。

続いて、パワーポイントで資料を作り、それを画面に表示するやり方について説明します。
その場合は2つのパターンがあります。

1、最初と最後だけ顔を出して挨拶する
2、顔出しなしでパワーポイントだけにする

視聴者の方に印象が良いのは、最初と最後に顔を出すパターンです。
最初は挨拶と自己紹介で、実際の内容に関しては、パワーポイントで詳しく説明します。

顔出しする部分のオーソドックスなパターンは、正面にカメラをセッティングして、
胸まで映る画角に設定し、カメラに向かって、カメラ目線で話すことです。

挨拶なので、カンニングペーパーを作るよりは、自分の言葉で話す方が良いですが、
うまく出来なさそうであれば、カンニングペーパーを作ってください。

次にパワーポイントで説明する部分について説明します。

声は、自分の声を入れてもいいし、音声読み上げソフトで、人工の音声を使用してもいいです。
ただし、人工の音声よりは、自分の声の方が親しみやすいです。

パワーポイントの部分も、自分が説明する内容は、しっかり台本にして、それを読む感じで音声を収録するのがベストです。
もちろん、音声読み上げソフトを使用する場合は、細かく話す内容をセリフにしておかないと、人工音声のデータが作成できません。
くれぐれも台本をしっかり作成してから、撮影に臨んでください。

最後に注意事項です。

1、マイクを使用するときは、必ずテストを行う
2、録画するときは、録画ボタンを押して、3秒経ってから話す
3、カンニングペーパーを見る時も、見たら必ず、目線をカメラに戻して3秒してから話す

以上の3つに注意して、撮影に臨んでください。

執筆者プロフィール

小笠原剛

小笠原剛

日本テレビ系の番組制作会社に勤務。
日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。

アメリカで3年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。

帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。
2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。

2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。

2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。

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