士業の方向け YouTubeチャンネルの作り方 その2

台本作成と資料作り

チャンネルの作り方2回目は、台本作成と資料作りについて、解説していきます。

企画を考えた後、次に絶対やるべきことは台本作成と資料作りです。
台本作成とは、自分がどんなことを話すかをまとめることです。
資料作りとは、画面に映し出す資料のことです。

士業の方のYouTube動画の場合、主に3つのパターンがほとんどです。

1、顔を出す
2、顔を出さない
3、ちょっとだけ顔を出す(初めの挨拶)

1の顔を出すパターンでは、顔を出して、画面の向こうにいる視聴者に向かって語りかけます。

顔を出すと、やはりどういう人かがわかるので、印象が良くなります。
その時に言い淀んだり、噛んだり、あーとかえーとか言っちゃうと、視聴者に対する印象が悪くなります。

ですので、しっかりと原稿を作成した方がいいです。

2の顔を出さないパターンは、顔を出さない分、
その情報がプロモーションに関わるわけですから、正確な情報が必須となります。

また、その情報をどうやって紹介するかも重要です。

もし、自分の声を使って、説明するのであれば、
やはり同様に原稿が必要ですし、音声読み上げソフトを使うにしても、原稿は必須です。

3のちょっとだけ顔をだす、これは、ずっと顔を出すのは恥ずかしいけど、印象をよくしたい人におすすめです。

ただし、その場合は、カメラ写りの良い服装であったり、ヘアスタイルであったりを意識しなければなりません。
また挨拶だけでも、簡潔に滑舌良くしなければ、良い印象を与えません。

次に資料作り、これが、動画のキモになります。ここで注意すべきは3点です。

1、正確な情報
2、素人にもわかりやすい説明
3、専門用語をなるべく使わない

正確な情報は、当たり前ですが、素人にもわかりやすい説明、これは重要です。

専門知識のある人に陥りがちですが、説明を難しくする方がたまにいらっしゃいます。
説明はわかりやすく、もっと言えば、中学生ぐらいでもわかるような説明の方が良いです。

そして、もっとも注意しなければならないのは、専門用語を使わないことです。

どうしても、士業、特に有資格者は、
専門用語を普段使っていますから、動画の中でも専門用語を使って説明しがちです。

しかし、専門用語をただ話されても、耳に残らないことがほとんどです。
もちろんテロップ文字で解説を入れるのも一つの方法ではありますが、
一般の人にもわかりやすいよう、極力専門用語を使わないように努力した方がいいです。

専門用語を多用すると「難しい説明ばかりする」とか「専門用語が多すぎる」などと評価されてしまいます。
資料は、一番いいのはパワーポイントで作成することです。
しかし、普段のプレゼンなどで使う時よりも・・・

1、文字を大きめに
2、テロップなどを入れるのであればスペースを意識する

最後に、同じような動画をあげている先輩が必ずいるはずですから、
よく先輩動画を研究することが必要です。特に注意してみるポイントは、以下の2点です。

1、どういう企画が再生回数を稼いでいるか
2、画面に表示する資料はどういう感じで制作しているか

それから、顔を出すパターンで、もう一つ、王道の方法は、ホワイトボードに書き込みながら解説するパターンです。
政治家が自身で運営している解説動画では、よくやっている手法なので、色々とチェックしてみてください。

執筆者プロフィール

小笠原剛

小笠原剛

日本テレビ系の番組制作会社に勤務。
日本テレビの数々の番組を担当したのち、渡米。

アメリカで3年間、MLB、NBA、NFLなどのディレクター業務を行った後、帰国。

帰国後は、フリーランスとして、民放各局でテレビ番組を制作。
2019年には、ストリートアカデミーというサイトを通じて「動画制作・動画編集・YouTube関連を教える仕事」を始める。

2023年3月に株式会社いのししを設立。現在に至る。

2024年8月に書籍「動画プロモーション入門」を出版。

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